割合の文章題でつまずいているときは、計算を始める前に「何をもとにして比べているのか(もとにする量)」を文章の中から見つける練習をするのがおすすめです。もとにする量が決まれば、残りの「比べられる量」と「割合」も整理しやすくなり、式を立てる手がかりになります。この記事では、ご家庭で問題文に印を付けながら進められる読み方を、言い回し別の見分け方と合わせて紹介します。
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割合の文章題で迷いやすいのは「どれをもとにするか」
割合の問題には、「もとにする量」「比べられる量」「割合」の3つが出てきます。公式を覚えていても、問題文のどの数がどれに当たるのかを取り違えると、式が立てられなかったり、割る数と割られる数が逆になったりします。次のような様子が見られたら、計算より先に読み方を確認するとよいでしょう。
- 公式は言えるのに、文章題になると手が止まる
- 問題文に出てきた順に数を並べて、式を作ろうとする
- 答えが大きすぎる・小さすぎると感じても、どこで間違えたのか分からない
- 「定価」「去年」「全体」など、問題によって言葉が変わると迷う
手順1:3つの量に印を付けて分ける
最初は計算をせず、問題文に印を付けるだけにします。
- 問題文を最後まで読み、何を求める問題かに波線を引く
- 「割合」に当たる言葉(〇%、〇割、〇倍、小数や分数で表した割合)を四角で囲む
- 残った量のうち、「〜の」「〜に対して」「〜をもとにすると」が付いている方を、もとにする量の候補として丸で囲む
- 最後に残った量を、比べられる量とする
印を付けたら、「何を、何と比べているのか」を一文で言ってもらいます。言葉にできれば、もとにする量を正しく選べているかを確かめやすくなります。
手順2:言い回しから「もとにする量」を見分ける
もとにする量は、問題によって表し方が変わります。よく出てくる言い回しと、どの量がもとになるかを表にまとめました。問題文の例は説明用の架空の文です。
| 問題文の言い回し(架空の例) | もとにする量 | 見分けるときの手がかり |
|---|---|---|
| クラスの人数の40%が自転車で通学している | クラスの人数 | 「〇〇の〇%」の「〇〇」がもとにする量 |
| 定価の2割引きで買った | 定価 | 値引きや値上げは、変わる前の値段がもとになる |
| 今年の参加者は去年の1.2倍だった | 去年の参加者 | 「〇〇の〇倍」は、「の」の前の量がもとにする量 |
| 赤いテープの長さは、青いテープの長さに対して75%だった | 青いテープの長さ | 「〇〇に対して」「〇〇をもとにすると」の「〇〇」がもとにする量 |
| 全体のうち、図書館を利用した人の割合を求める | 全体 | 「全体のうち」「全部で」と書かれた量は、もとにする量になることが多い |
ただし、言い回しだけで機械的に決めると、文の組み立てが違う問題で迷うことがあります。表はあくまで手がかりとして使い、最後は「何と比べているか」を文の意味から確かめましょう。
手順3:線分図で関係を確かめる
もとにする量の候補が決まったら、線分図を描いて関係を確かめます。
- もとにする量を1本の線で描き、その長さを「1(100%)」とする
- 比べられる量を、もとにする量の線の下に、割合に合わせたおおよその長さで描く
- 問題文で分かっている数を、それぞれの線の横に書き込む
- 求める量に「?」を書く
図を描くと、比べられる量がもとにする量より長くなるのか短くなるのかが見えます。割合が1より大きい(100%より大きい)ときは比べられる量の方が長くなる、という関係を図で確かめておくと、答えを出したあとに大きさの見当を付けやすくなります。
手順4:式を立てる前に、言葉の式で確認する
数字を入れる前に、「比べられる量は、もとにする量の何倍か」という関係を言葉で書いてみます。求めるものが3つのうちどれかによって、かけ算になるのか割り算になるのかが決まります。言葉の式と線分図の向きがそろっていれば、数を当てはめる段階で取り違えにくくなります。
答えを出したあとは、線分図と比べて大きさが合っているかを見直しましょう。図では短いはずの量が、答えでは大きくなっていたら、もとにする量の選び方から確認し直すきっかけになります。
家庭で取り組むときのポイント
- 印付けだけの日を作る:計算まで進まず、3つの量に印を付けて「何を何と比べているか」を言えたら終わり、という日があっても構いません。
- お子さまに説明してもらう:「どうしてこれをもとにしたの?」と尋ね、理由を言葉にしてもらいます。うまく言えない部分が、次に確認するところです。
- 答えを教える前に図を一緒に見る:保護者の方が解き方を教え込む必要はありません。「線分図にするとどうなる?」と一緒に確かめるだけでも助けになります。
- 分からなかった問題には印を残す:しばらく考えても手が動かない問題は、どこで迷ったかを書き添えて、先生に質問できるようにしておきましょう。
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