分数の割り算でつまずいているときは、「ひっくり返してかける」を繰り返す前に、図で「いくつ分か」「1あたりいくつか」を確かめるのがおすすめです。計算のきまりの意味が見えると、どちらの分数を逆数にするのか迷いにくくなり、文章題でも式を立てる手がかりになります。この記事では、ご家庭で紙と鉛筆だけでできる進め方を、4つの手順で紹介します。なお、記事中の数値はすべて説明用の架空の例です。
勉強方法や苦手科目でお悩みなら、無料体験授業でお子さまに合った授業を確かめてみませんか。
「ひっくり返す」だけで覚えるとつまずきやすい理由
分数の割り算は、計算の手順そのものは短く、覚えればすぐに解けるようになります。その一方で、意味を確かめないまま進むと、次のような困りごとが出てきます。
- 割られる数と割る数のどちらを逆数にするのか、時間がたつと分からなくなる
- 割り算なのに答えが大きくなると、「間違えた」と思って消してしまう
- 文章題で、どちらの数をどちらで割るのか決められない
- 帯分数や整数が混ざると、手順が崩れる
こうした様子が見られたら、計算問題の量を増やす前に、図に戻ってみましょう。
手順1:「いくつ分」の図から始める
最初は、答えが整数になる問題を使います。たとえば「3/4Lのジュースを、1/8Lずつコップに分けると何杯になるか」という問題です。
- 細長い長方形を描き、ジュース1Lを表す図にする
- 縦の線で8等分し、1マスが1/8Lだと確認する
- 3/4Lは6/8Lと同じなので、6マスに色を塗る
- 1/8Lずつ区切ると6杯分になることを、指で数える
式は 3/4 ÷ 1/8 = 6 です。ここで大切なのは、「1より小さい数で割ると、答えが割られる数より大きくなることがある」と、図を見て納得することです。1/8Lという小さいコップで分けるなら、杯数は多くなります。
手順2:分母をそろえて、分子の割り算として見る
次に、分母が違う問題を同じ考え方で確かめます。分母をそろえると、同じ大きさのマスがいくつあるかを比べる問題になります。
たとえば 3/4 ÷ 2/3 は、分母を12にそろえると 9/12 ÷ 8/12 です。1/12のマスが9個分と8個分なので、9 ÷ 8 = 9/8 となります。逆数をかける方法でも 3/4 × 3/2 = 9/8 となり、同じ答えが出ることを確かめましょう。「答えが一致した」という経験が、きまりへの信頼につながります。
手順3:「1あたり」を面積図で求める
「いくつ分」で考えにくい問題は、「1あたり」を求める図を使います。たとえば「3/4Lのペンキで、かべを2/5㎡ぬれた。1Lでは何㎡ぬれるか」という問題です。式は 2/5 ÷ 3/4 です。
- 1㎡を表す正方形を描き、横の線で5段に分けて、2段に色を塗る(これが2/5㎡)
- 3/4Lは「1/4Lが3つ分」なので、縦の線で3列に分ける
- 全体は15マス、塗った部分は6マスになる。6マスを3つに分けると、1/4L分は2マス
- 1Lは1/4Lの4つ分なので、2マス×4=8マス。1マスは1/15㎡だから、答えは8/15㎡
この流れを式で書くと、「3で割って、4をかける」となります。
手順4:図の動きを計算のきまりにつなげる
手順3の「3で割って4をかける」は、2/5 × 4/3 と同じです。つまり、割る数3/4の分子と分母が入れ替わった形になります。ここまで来てから、「割る数の逆数をかける」というきまりを確認すると、なぜ割る数の方を入れ替えるのかを説明しやすくなります。
最後に、かけ算で検算する習慣をつけましょう。8/15 × 3/4 = 2/5 と、割られる数に戻れば確認できます。
よくあるつまずきと確認のしかた
| つまずき | 確認すること | 声かけの例 |
|---|---|---|
| 割られる数を逆数にしてしまう | 式の「÷」の右側に印を付けているか | 「÷のすぐ右の数はどれかな? | 」 | 答えが大きいと不安になる | 割る数が1より小さいか | 「小さいコップで分けると、杯数はどうなる? |
| 」 | 帯分数のまま計算する | 先に仮分数に直しているか | 「1と1/2は、1/2がいくつ分かな? |
| 」 | 整数が混ざると迷う | 整数を分数の形で書いているか | 「4を、分母が1の分数で書くとどうなる? |
| 」 | ||
| 文章題の式が立てられない | 何を求める問題か言えるか | 「いくつ分?それとも1Lあたり?」 |
家庭で取り組むときのポイント
- 1回は10分程度にする:図を描く問題は1〜2問で十分です。丁寧に1問確かめる方が、意味の理解につながります。
- お子さまに説明してもらう:「このマスは何を表しているの?」と尋ね、言葉で説明してもらいます。うまく言えない部分が、次に確認する箇所です。
- 図は上手でなくてよい:定規を使わなくても、マスの数と意味が分かれば問題ありません。
- 計算練習は図の後に:納得できてから計算問題に進むと、「なぜこうするのか」に戻って確かめられます。
保護者の方が解き方を教え込む必要はありません。「図で見るとどうなる?」と一緒に確かめる姿勢で、十分に助けになります。
塾での学習を検討されている方へ
トラスティスクールは、幕張本郷駅から徒歩5分の学習塾です。小学4年生から高校3年生までを対象に、最大2週間の無料体験を行っています。授業の形は、9名までの集団授業と、1対1・1対2の個別指導があり、授業の様子は授業レポートで共有しています。
授業の詳細は授業案内、体験については無料体験のご案内、教室の場所はアクセスをご覧ください。
幕張本郷で学習のご相談ならトラスティスクールへ
日々の勉強や苦手科目への取り組みに迷ったら、トラスティスクールへご相談ください。無料体験授業で、授業の分かりやすさや教室の雰囲気を確かめていただけます。
無料体験は小学4年生〜高校3年生を対象に最大2週間。授業の分かりやすさや質問のしやすさ、通塾予定がお子さまに合うかをご確認ください。相談だけでも歓迎です。入塾は、ご納得いただいてからお決めください。
LINEで学習・無料体験について相談する
学年と気になっていることをお知らせください。電話:043-441-5066
トラスティスクール(幕張本郷)|営業時間 14:00〜22:00/木曜・祝日休み
教室へのアクセス・所在地を確認する

