英語のリスニングで聞き取れなかったときは、同じ音声を繰り返すだけで終わらせず、「文字で読めば意味が分かるか」「音声ではどこを聞き逃したか」を確かめましょう。短い箇所を文字なしで聞き直し、それでも分からなければスクリプト(音声の文字原稿)と照らし合わせます。
トラスティスクールでは、聞こえた単語を書き取る、スクリプトと音声を照合する、音声に合わせて読む、文字を見ずに追いかけて発話する、という順番で練習します。最後は、音をまねできるだけでなく、聞いた内容を説明できるかも確認します。
この記事では、中学生・高校生が学校の教材や問題集で取り組める、リスニングの復習方法を紹介します。音声とスクリプトがそろった教材を用意して、聞き取れなかった一文から始めてみてください。
英文は読めるのに、音声になると分からずに困っている方へ
普段使っている教材や、聞き取れなかった問題があれば、学習のご相談の際にお持ちください。無料体験授業では、お子さまに合った授業かどうかを確かめていただけます。
「読めるのに聞き取れない」ときは、音と意味の両方を確認する
当塾では、特に「覚えている発音と実際の音声のずれ」と「流れてくる順番で意味を理解できているか」に注目します。ただし、聞き取れない原因を、この二つだけに決めつけるわけではありません。
知らない単語や文法、話の内容への不慣れ、設問や選択肢の読み違いなどが関係する場合もあります。まずは、実際に間違えた箇所を使って確認します。
覚えている単語の音と、教材の音声が結び付いているか
単語のつづりと意味を知っていても、音声で聞いたときに、その単語だと気付けないことがあります。
その場合は、自分が覚えていた発音と、辞書や教材の音声を比べてみてください。一語ずつなら分かるのか、文の中に入ると分からなくなるのかも、分けて確認します。
発音をまねする練習は、音の違いに気付く手がかりになります。ただし、自分でうまく発音できないことだけを理由に、「聞き取れない」と判断することはしません。
単語がつながったときの音を捉えられるか
英語は、一語ずつ区切って発音されるとは限りません。前後の語がつながったり、弱く短く発音される語があったりして、単語を単独で聞いたときとは違って感じられることがあります。
こうした連続した発話の特徴は、British Councilの音のつながりに関する解説でも紹介されています。
復習では、「この表現は必ずこのカタカナに聞こえる」と覚えるのではなく、使っている教材の音声で、どこがつながり、どの語が弱く聞こえるかを確かめます。話者や話す速さによっても聞こえ方は変わります。
聞こえた順番で、意味をつなげられるか
単語は聞こえていても、一文を日本語の語順に並べ替えている間に、次の文が流れてしまう場合があります。
このときは、一語ずつ日本語に置き換えることに集中せず、「誰が」「何をした」「いつ・どこで」と、意味のまとまりを順番につなげる練習をします。
ただし、日本語訳を使って確認すること自体が悪いわけではありません。復習で文の意味を確かめる作業と、音声の流れに沿って内容を理解する練習を分けて考えましょう。
トラスティスクールで行う、リスニング復習の4ステップ
当塾では、次の順番を基本に練習します。長い音声を一度に扱うのではなく、聞き取れなかった一文や短いやり取りに絞り、本人の状態に合わせて長さや速さを調整します。
1.文字を見ずに聞き、聞こえた単語を書き取る
最初はスクリプトを見ずに短い音声を聞き、聞き取れた単語を書きます。この練習を「ディクテーション」と呼びます。
全部を書こうとして進まなくなる場合は、聞こえた部分だけで構いません。分からなかったところは空欄や「?」で残します。
ここで確かめたいのは、つづりの正確さだけではありません。単語は分かっていたが書くのが間に合わなかったのか、音から単語を思い浮かべられなかったのかも確認します。書けなかった箇所が、そのまますべて「聞き取れなかった箇所」とは限りません。
数回聞いても変化がなければ、そこでスクリプトの確認に進みます。
2.スクリプトと照らし合わせ、音と意味を確認する
次に、スクリプトを読んで意味を確かめ、音声を聞きながら自分の書き取りと比べます。
- 知らない単語や熟語があったか
- 単語は知っていたが、音から気付けなかったか
- 語と語の境目を取り違えていたか
- 弱く発音された語を聞き落としていたか
- 音は捉えられていたが、文の意味を取り違えたか
当塾では、音がつながって聞こえた場所や、弱く聞こえた語などを、スクリプトに直接書き込んでもらいます。
文字で読んでも意味が分からない部分は、単語や文の構造を先に確認します。内容が分からないまま、音だけを繰り返しまねる練習へ進めないようにします。
3.スクリプトを見ながら、音声に重ねて読む
意味と音を確認したら、スクリプトを見ながら、音声と同じタイミングで読む「オーバーラッピング」を行います。
強く読まれるところ、弱く短くなるところ、語のつながりや間の取り方を、教材の音声と比べます。文字を自分のペースで読むだけになっていないかも確認します。
難しい場合は、一文をさらに短く区切る、音声を止めてからまねする、再生速度を少し落とすなど、取り組める段階に戻ります。最初から完全に合わせることを求める必要はありません。
速度を落として練習した場合も、最後には元の速さで聞き、どこまで理解できるかを確かめます。
4.文字を見ずに、音声を少し遅れて追いかける
スクリプトを見ながら無理なく読めるようになったら、文字から目を離し、音声を少し遅れて追いかける「シャドーイング」を試します。
当塾では、聞こえた音に続いて発話し、文字がなくても音の流れを捉えられているかを見ます。遅れる幅を厳密に「何語」と固定するより、音声の長さや本人の状態に合わせて調整します。
途中で止まる場合は、その箇所だけスクリプトに戻って確認します。追いかけるだけで精いっぱいなら、音声を止めてから繰り返す練習に戻っても構いません。
指導方針の提供:トラスティスクール塾長
改善したかは、「音の再現」と「内容の理解」を分けて見る
シャドーイングで以前より止まらずに言えるようになったことは、練習した音声への慣れを見る手がかりになります。ただし、それだけで内容まで理解できたとは判断しません。
当塾では、練習後に「今の文は、どういう状況だった?」と問いかけ、音と意味が結び付いているかも確認します。
例えば、音声の内容に応じて、次のように聞きます。
- 誰と誰が話していたか
- 何をする予定だったか
- いつ、どこで会うことになったか
- なぜ予定を変えたか
説明は短い日本語でも構いません。英語で答える力や、きれいな和訳を作る力だけで、聞き取れたかどうかを判断しないようにします。
発話しながら意味を考えるのが難しい場合は、まず聞くことだけに集中して、その後で内容を説明してもらいます。発音練習と内容理解の確認を、必要に応じて分けて行います。
同じ音声の復習と、別の音声での確認を組み合わせる
練習直後は、スクリプトの内容を覚えているために答えられる場合があります。翌日や数日後にも、文字を見ずに聞いて、内容を確認してみてください。
さらに、学習した単語や表現を含む別の短い音声でも試します。
- 練習した文では聞き取れるが、別の文では気付けない
- 音声の内容は分かるが、設問の条件を読み違える
- 話の大筋は分かるが、時刻や人数を取り違える
こうした違いが見えれば、次に練習する内容を絞れます。同じ音声を最後までまねできたことだけで、どの音声でも聞き取れるようになったとは判断しません。
ノートには、次に確かめたいことを一つ残す
復習の記録は、細かく作り込む必要はありません。教材名と問題番号に加えて、「何を取り違えたか」「次に何を試すか」が残れば、次回の練習や質問に使えます。
以下は、書き方を示すための架空例です。実際の生徒の記録や指導実績ではありません。
例1:単語は知っていたが、音声では気付けなかった
- 確認したこと:一語ずつなら分かるが、前後の語とつながると聞き逃した
- 次にすること:該当する一文を聞き、つながる箇所を確認して音声に重ねて読む
- 後日の確認:文字なしで聞いて意味を答える。別の文でも同じ表現に気付けるか試す
例2:音は捉えられたが、意味が追いつかなかった
- 確認したこと:単語を書き取れたが、誰が何をする話か説明できなかった
- 次にすること:スクリプトで文のまとまりを確認し、短く区切った音声で意味をつなげる
- 後日の確認:元の速さで聞き、話の内容を短く説明する
例3:内容は分かったが、答えを間違えた
- 確認したこと:会話の内容ではなく、設問や選択肢の読み方で取り違えていた
- 次にすること:何を答える設問だったかと、正解の根拠になる音声の箇所を照らし合わせる
「不正解だったから音の練習を増やす」と一律に決めず、間違いが起きた場所を確かめましょう。
保護者の方へ|毎日の音読点検を引き受ける必要はありません
リスニングの復習では、音声を再生したり、声に出したりできる環境が助けになります。ご家庭では、無理なく練習できる時間帯や場所を本人と相談してみてください。
毎日の音読を採点する、発音を直す、聞き取れた量を点検するといったことを、保護者の方の必須の役割にする必要はありません。本人が希望して一緒に確認する場合も、無理のない範囲で構いません。
学習管理をめぐって衝突している場合は、練習内容や進み具合の確認を塾へ相談する方法もあります。ご家庭には、食事や休息、予定の調整など、落ち着いて学べる生活面を支えていただくことをお願いしています。
よくある質問
何回聞いても分からないときは、スクリプトを見てよいですか?
構いません。短い箇所を数回聞いても変化がなければ、文字と音を照らし合わせましょう。確認した後でスクリプトを閉じ、もう一度聞いて内容を答えられるかを試します。
シャドーイングが難しくて、途中で止まります。
音声を短くする、文字を見ながら音声に重ねて読む、音声を止めてからまねするなど、取り組める段階に戻ります。意味や音が曖昧なまま、長い音声を最後まで追いかける必要はありません。
全部の単語を聞き取れないと、内容は理解できませんか?
一語残らず聞き取れなくても、話の大筋や必要な情報を理解できる場合があります。British Councilのリスニング試験向けの解説でも、すべての単語を理解する必要はないと説明されています。
ただし、否定や数字など、答えを左右する情報もあります。「だいたい分かった」で済ませず、設問に必要な情報を正確に捉えたかを確認しましょう。
毎日、長い時間を取った方がよいですか?
まずは、聞き取れなかった短い箇所を復習する時間を確保してみてください。学校の課題や他教科との兼ね合いもあるため、一律の時間を決める必要はありません。練習量だけでなく、何を確認できたかを見ます。
どこが聞き取れなかったか、うまく説明できません。
問題番号や音声の該当箇所だけ分かれば、そこから一緒に確認できます。書き取りや質問メモを完成させてからでなければ、相談できないわけではありません。教材とスクリプトを持って、先生に相談してください。
まずは、聞き取れなかった一文から復習する
リスニングの復習では、文字なしで短く聞き直し、スクリプトで意味と音を確認します。その後、音声に重ねて読む練習や、文字を見ずに追いかける練習へ進みます。
最後は、音をまねできたかだけでなく、何の話だったか、必要な情報を答えられるかも確かめましょう。日を空けた確認と、別の音声での確認を組み合わせると、次に練習することを選びやすくなります。
幕張本郷で、英語のリスニングを相談したい方へ
「英文は読めるのに聞き取れない」「何度聞き直しても、どこを直せばよいか分からない」。そんなときは、トラスティスクールへご相談ください。
普段の教材や、聞き取れなかった問題があれば、音・語彙・文の理解のどこで止まっているかを確認する材料になります。指導の進め方については、トラスティスクールの授業内容もご覧いただけます。
無料体験授業では、授業の分かりやすさや教室の雰囲気を確かめていただけます。相談だけでも歓迎です。入塾は、ご納得いただいてからお決めください。
トラスティスクール(幕張本郷)|営業時間 14:00〜22:00/木曜・祝日休み
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