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2026.10.13 受験・塾

高校英語の長い一文が読めないときは?主語・動詞と文の構造を確認する方法

単語の意味を調べても英文の意味がつながらないときは、その一文の主語と動詞、そして説明のまとまりを確認してみましょう。知っている単語を順番に日本語へ置き換えるだけでは、「誰が何をしたのか」「どの言葉が何を説明しているのか」を取り違えることがあります。

トラスティスクールでは、いきなり全文を訳してもらうのではなく、問いかけながら文の骨格を確かめます。英文に記号や括弧、矢印を書き込み、言葉の関係を整理してから、文全体の意味を確認します。

この記事では、高校生が教科書や模試の英文を読むときに使える確認手順を、短い例文から紹介します。

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長い英文では、文全体の骨格と、その中の説明を分けて見る

英文が長くなる理由の一つは、主語や目的語に説明が付いたり、文の中に別の主語・動詞を持つまとまりが入ったりすることです。

例えば、次の二つを比べてみてください。この記事の英文は、説明のために作成した例文です。

The student reads a book.
その生徒は本を読みます。

The student who sits near the window reads a book.
窓の近くに座っている生徒は、本を読みます。

二つ目の文には、sitsとreadsという二つの動詞があります。ただし、役割は同じではありません。

  • 文全体で伝えていること:その生徒が本を読む
  • who sits near the window:どの生徒なのかを説明する部分

文全体の主語は、説明を含めた「The student who sits near the window」です。その中心となる名詞がstudentで、文全体の動詞がreadsです。

このように、動詞を一つ見つけて終わりにせず、「どのまとまりの動詞なのか」まで確かめます。

トラスティスクールで、英文の構造を確認するときの順番

当塾では、本人の理解に合わせて問いかけながら、英文に書き込んでもらいます。最初からすべての文法用語を答えられることを求めるのではなく、どの部分で判断が止まるかを一緒に確認します。

1.文の中心となる動詞を探す

まず、「この文の中心になる動詞はどれかな」と聞きます。

動詞には、動作を表すものだけでなく、状態を表すものもあります。「何をしているか」だけでは見つけにくい場合は、「どういう状態だと言っているかな」と問いかけます。

また、動詞は一語とは限りません。例えば、is studyingやhas finished、can readのように、複数の語で動詞のまとまりを作る場合があります。

動詞らしい形がいくつもあるときは、それぞれがどの節に属しているかを確認します。節とは、主語と動詞を中心とするまとまりです。主節と、関係詞や接続詞などで導かれる節を分けて考えます。

2.その動詞に対応する主語を確かめる

次に、「誰が、何が、その動作をしているのかな」「何についての状態を説明しているのかな」と確認します。

主語の中心となる名詞だけでなく、説明がどこまで付いているかも見ます。動詞のすぐ前にある名詞を、そのまま主語と決めることはしません。

なお、受動態では、主語が動作を受ける側になります。「動作をする人が必ず主語」と覚えるのではなく、その文の形と合わせて判断します。

3.目的語や補語が必要かを確認する

主語と動詞が見えたら、後ろの語との関係を確かめます。

  • 「何を」「誰を」に当たる部分はあるか
  • 主語がどのような人・物・状態なのかを説明しているか
  • 目的語がどのような状態になるのかを説明しているか

例えば、次の二つは動詞の後ろの働きが違います。

She reads a book.
彼女は本を読みます。

a bookは「何を読むか」を表す目的語です。

She is happy.
彼女は幸せです。

happyは主語Sheの状態を説明する補語です。補語には主語を説明するもののほか、目的語を説明するものもあります。すべてを「S=C」だけで判断するわけではありません。文法上の区別は、Cambridge Dictionaryの補語の解説でも確認できます。

どの文にもS・V・O・Cがすべてそろうわけではありません。その文に必要な要素を確認します。

4.説明のまとまりと、説明される語を結び付ける

最後に、「このまとまりは、どこを説明しているかな」と問いかけます。

前置詞・接続詞・関係詞は、まとまりを見つける手がかりになります。ただし、それらの前で機械的に区切り、後ろをすべて「おまけ」として外すわけではありません。

まとまりの始まりと終わりを確認し、名詞を説明しているのか、動作の時や場所を説明しているのか、それ自体が目的語などになっているのかを見分けます。

指導方針の提供:トラスティスクール塾長

英文に書き込む記号と、その使い方

当塾では、頭の中だけで処理せず、英文に記号を書き込んで関係を整理します。

以下は当塾で使う記号の例です。教材や先生によって記号の使い方は異なるため、学校の授業で使っている方法があれば、それと混同しないようにしてください。

  • S・V・O・C
    主語・動詞・目的語・補語を示します。中心となる語に記号を付け、複数の語からなる場合は、その範囲も確認します。
  • スラッシュ「/」
    確認した意味のまとまりの境目に入れます。単語ごとに細かく切るための記号ではありません。
  • 丸括弧「( )」
    名詞を説明する、形容詞の働きをするまとまりを囲みます。
  • 山括弧「〈 〉」
    時・場所・理由などを表し、動詞や文全体などを説明する、副詞の働きをするまとまりを囲みます。
  • 角括弧「[ ]」
    主語・目的語・補語などになる、名詞の働きをするまとまりを囲みます。
  • 矢印「→」
    説明するまとまりから、説明される語へ引きます。

記号を全部使うことが目標ではありません。まず主語と動詞だけを確認し、必要に応じて括弧や矢印を追加します。

例文で確認する、三つのまとまり

名詞を説明するまとまり

The student (who sits near the window) reads a book.

  • 主語の中心:student
  • 文全体の動詞:reads
  • 目的語:a book
  • studentを説明する部分:who sits near the window

whoで始まる部分からstudentへ矢印を引くと、「窓の近くに座っている」が「生徒」を説明していることが見えます。

最初に「その生徒は本を読む」という骨格を確認し、その後で「どの生徒なのか」という情報を戻して読みます。括弧に入れた内容も、最終的な意味を取るときには必要です。

動作の時を説明するまとまり

〈After she finished her homework〉, she watched TV.
宿題を終えた後、彼女はテレビを見ました。

  • 主節の主語:後半のshe
  • 主節の動詞:watched
  • 主節の目的語:TV
  • いつ見たかを説明する部分:After she finished her homework

Afterで始まる部分にも、sheとfinishedという主語・動詞があります。文全体の中心となる節と、時を説明する節を分けて確認します。

まとまり全体が目的語になる場合

I know [that she likes music].
私は、彼女が音楽を好きだと知っています。

  • 主節の主語:I
  • 主節の動詞:know
  • knowの目的語:that she likes musicというまとまり全体

that節の中では、sheが主語、likesが動詞、musicが目的語です。

このthat節は「何を知っているか」を表しています。接続詞で始まるからといって、修飾語として扱わないようにしましょう。

括弧やスラッシュを付けた後に、必ず確かめること

書き込みができたら、次の三つを確認します。

  1. 文全体では、誰・何について、何を述べているか
  2. 括弧で囲んだ部分は、どの語を説明しているか、またはどんな役割を担うか
  3. その関係を戻したとき、文全体がどのような意味になるか

当塾では、構造を確認した後で、「この記号に沿って日本語にしてみよう」と和訳を促します。先に作った訳に英文を合わせるのではなく、英文中の関係を根拠に意味を確かめるためです。

ただし、記号が付けられたことだけで、正しく読めたとは判断しません。単語の文脈に合う意味、否定、時制、代名詞が指すものなども合わせて確認します。

解説を読んだ後は、書き込みのない英文で試す

先生や解説の記号を写しただけでは、自分で判断できるようになったかは分かりません。

復習では、書き込みのない英文を使い、もう一度主語・動詞とまとまりを確認します。その際、「なぜここで区切ったか」「この部分は何を説明しているか」も言葉にしてみてください。

ノートには、次のような短い記録を残すと、次に確認することが分かります。

  • 最初に主節の動詞だと思った語
  • 実際には、その動詞が属していた節
  • 主語の範囲を取り違えた場所
  • 判断の手がかりになった関係詞や接続詞
  • まだ説明できない部分

その場でできても、日を空けて再確認します。同じ文だけでなく、同じ構造を使った別の例文でも判断できるかを確かめましょう。

うまく読めない原因に合わせて、戻る場所を選ぶ

動詞のまとまりが分からない場合は、時制・助動詞・受動態・完了形など、実際に迷った形に戻って確認します。不定詞や分詞との区別が必要なこともあります。

主語の範囲が分からない場合は、名詞に付く前置詞句や関係詞節などを確認します。中心となる名詞と、それを説明する部分を分けてみてください。

構造は説明できるのに意味が通らない場合は、単語や熟語の意味、代名詞の指すもの、前後の文とのつながりを確認します。

時間をかければ読める場合は、どの判断に時間を使っているかを見ます。すべての文に細かく記号を付けるのではなく、短い例文で迷う構造を練習し、その後で文章の中でも読めるかを確かめます。

なお、ここで紹介した例は、基本的な語順の文を中心にしています。疑問文や倒置、省略などは、別の確認が必要になることがあります。

よくある質問

全文に記号を書いた方がよいですか?

すべてに書く必要はありません。まずは、読み返しても意味がつながらなかった一文を選びます。主語と動詞だけで整理できるなら、括弧や矢印を無理に増やさなくても構いません。

動詞の前にある名詞が主語ですか?

必ずしもそうではありません。主語と動詞の間に説明が挟まることもあります。例えば、今回の例文ではreadsの前にwindowがありますが、windowは主語ではありません。語の位置だけでなく、まとまりと文法上の関係を確認します。

日本語に訳せれば、読めたことになりますか?

訳は確認方法の一つです。ただ、知っている単語から意味を推測して、たまたま近い訳になる場合もあります。主語と動詞、修飾先などを英文に戻って説明できるかも確かめてください。

どこが分からないか説明できなくても、質問してよいですか?

もちろん構いません。英文と、途中まで書いた訳や記号があれば、そのまま持って相談してください。何も書けていない場合も、最初から一緒に確認できます。質問のために、構造を最後まで分析しておく必要はありません。

まずは、読めなかった一文を整理するところから

高校英語の長い一文で手が止まったら、単語の意味だけでなく、主語・動詞と説明のまとまりを確認してみましょう。

文の中心を探し、必要な部分に記号を付け、まとまり同士の関係を確かめる。その後で文全体の意味を読み取ります。復習では、書き込みのない英文でも同じ判断ができるかを試してください。

一人で判断できない部分は、その英文を持って先生に相談しましょう。どこが分からないかを一緒に探すところから始められます。

幕張本郷で、高校英語の勉強方法を相談したい方へ

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普段の教材や、意味を取り違えた英文があると、困っているところを具体的に確認しやすくなります。高校生向けの授業については、授業内容のご案内もご覧いただけます。

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