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2026.10.16 受験・塾

英検の要約が書けないときは?残す情報の選び方と言い換えの練習

英検の英文要約で「どれも大事に見えて削れない」ときは、英語を短く書こうとする前に、各段落で伝えたいことを、日本語で一文ずつ説明するところから始めてみてください。

重要なのは、原文の単語を別の単語に置き換えることだけではありません。話題・理由・結果・対比など、文章の大切な内容とつながりを保ったまま、短くまとめることです。

この記事では、主に英検2級・準1級の要約問題に取り組む中学生・高校生に向けて、残す情報の選び方、言い換えの練習、答案の見直し方を紹介します。

英文は読めるのに、要約を書く段階で止まってしまう方へ

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最初に確認するのは「読めない」のか「選べない」のか

要約が書けない理由は、一つではありません。まず、問題文と自分の答案を見ながら、どこで止まっているかを確かめましょう。

  • 単語や文の構造が分からず、原文の意味をつかめない
  • 一文ずつは読めるが、段落の重要な内容を選べない
  • 残す内容は分かるが、英語にまとめられない
  • 書けるものの、指定語数に収まらない
  • 語数は合っているが、理由や対比の一部が抜けてしまう

原文の意味が取れていない場合は、先に語彙や文の構造を確認します。情報を選べない場合は段落の読み取り、英語にできない場合は表現の組み立てを練習します。

同じ「要約が苦手」でも、必要な練習は違います。問題を解く量を増やす前に、止まった段階を見つけることが出発点です。

トラスティスクールの指導方針|「友達に一文で伝えるなら?」から考える

「全部大事に見える」という生徒には、まず次のように問いかけます。

「この段落の内容を、友達に日本語で一文だけ伝えるとしたら、何を伝える?」

最初から整った英文を書く必要はありません。まず、何について述べている段落なのか、その話題について何が分かったのかを、本人の言葉で説明してもらいます。

例えば「オンライン授業について」という答えなら、話題は捉えられています。そこから「オンライン授業について、どんな良い点や困りごとが書かれていた?」と確認すると、要約に残す内容へ近づけます。

段落の最初の一文だけで重要な内容が分かるとは限りません。複数の文を合わせて考える必要がある場合もあります。一文を選べないからといって、その段落を省いてよいと判断しないようにしましょう。

残す情報は、つなぎ語と内容の両方から判断する

however や for example などの表現は、文章の流れを捉える手がかりになります。

  • however:前の内容とどのような対比があるか
  • because:何の理由を説明しているか
  • as a result:何が起きた結果なのか
  • for example:何を具体的に説明する例なのか

ただし、つなぎ語だけで「残す・省く」を決めることはできません。

however の後ろが必ず筆者自身の意見とは限りませんし、for example の後ろに重要な説明が含まれる場合もあります。

具体例を見つけたら、「この例は、何を分かりやすくするために書かれているのか」を確認します。例の細部を省いても、その例が支えている重要な内容は残す必要があります。

要約するのは、原文に書かれた内容です。自分の賛成・反対や感想を足さないようにしましょう。

具体例を省くとは、理由まで消すことではない

次は、情報の選び方を説明するために作った例です。英検の実際の問題や解答例ではありません。

Some students take online classes because they can study at home. For example, they do not need to spend an hour traveling to school. However, students with poor internet connections may have trouble following the lessons.

この英文には、次の内容が含まれています。

  • オンライン授業を受ける生徒がいる
  • 自宅で学べることが、その理由になっている
  • 通学に時間を使わずに済む、という具体例がある
  • 通信環境が悪いと、授業についていくのが難しくなる場合がある

短くまとめるときは、通学に「1時間」かかるという細部を省く選択ができます。一方、自宅で学べる点や通信環境による問題まで消すと、この英文の重要な内容が抜けてしまいます。

短くまとめる例は、次のようになります。

Some students choose online classes to study from home, but poor internet connections can make lessons difficult to follow.

これは情報の取捨選択を示す短い練習例であり、2級・準1級の本番答案の語数に合わせたものではありません。

数値や具体例を見つけたときは、「細かいから削る」ではなく、削った後も、重要な内容が伝わるかを確認してください。

英語で書く前に、情報のつながりを確認する

各段落の重要な内容を選んだら、そのメモだけを読み返します。

何が話題になっているのか。なぜそうなるのか。一方で、どんな問題があるのか。原文の流れが、選んだ情報だけでも伝わるかを確かめましょう。

特に注意したいのは、次のようなずれです。

  • 良い点だけを残し、問題点を落としている
  • 結果は書いているが、その理由が分からなくなっている
  • 「起こる可能性がある」を「必ず起こる」に変えている
  • 一部の人についての説明を、全員に当てはまる話にしている

短くするために、原文より強い言い方に変えてしまわないことも大切です。

日本語のメモは、情報を整理するための練習です。慣れてきたら英語の短いメモに替えるなど、時間内に書ける方法へ調整していきます。

言い換えは、意味を保てる表現で行う

残す内容が決まったら、自分が使える英語で文を組み立てます。

言い換えの練習には、次のような方法があります。

  • 重複している説明を一つにまとめる
  • 複数の具体例を、意味の範囲が合う表現でまとめる
  • 文脈に合う同義表現を使う
  • 名詞中心の表現を動詞で表すなど、文の組み立てを変える

大切なのは、原文と違う単語を使うこと自体ではありません。言い換えた結果、意味が広がりすぎたり、理由と結果が逆になったりしていないかを確認します。

話題の中心となる語や、正確な言い換えが難しい語を、無理に別の語へ置き換える必要はありません。一方で、原文の文を長く抜き出して並べるだけになっている場合は、内容を理解して自分でまとめ直せているかを見直しましょう。

当塾が添削で確認する順番

トラスティスクールでは、要約の添削を次の順で進める方針です。これは学習を整理するための順番であり、英検の公式な配点や重要度の順位を示すものではありません。

1.重要な内容と、情報のつながり

最初に確認するのは、必要な情報が抜けていないか、原文の内容を変えていないかです。

各段落の重要な内容が反映され、理由・結果・対比などの関係が伝わっているかを見ます。英文が整っていても、要点が欠けている場合は、先に内容を選び直します。

2.意味を保った言い換え

次に、原文の表現を長く写すことに頼らず、内容をまとめ直せているかを確認します。

単語を置き換えた箇所だけでなく、重複を整理できたか、必要な説明を残せたかも見ます。「なぜこの内容を残したのか」を説明できることも、判断を確かめる材料になります。

3.文法と語句の使い方

最後に、主語と動詞の対応、時制、単数・複数、品詞などを確認します。ただし、意味を読み取れないほどの誤りがあれば、その場で本人に意図を聞き、内容と併せて直します。

難しい表現を使うために意味が崩れてしまう場合は、まず正確に書ける文に戻します。そのうえで、理由や条件などを適切につなげる表現を増やしていきます。

指導方針の提供:トラスティスクール塾長

語数が合わないときの見直し方

語数が多いときは、具体例を残しすぎていないか、同じ説明を繰り返していないかを確認します。必要な要点を削る前に、表現をまとめられないか考えましょう。

語数が少ないときは、重要な理由や結果、対比の片側が抜けていないかを確認します。長さを合わせるために、自分の意見や原文にない説明を足さないようにします。

語数が収まっていても、内容が正確とは限りません。最後に原文と照らし合わせ、意味を保てているかを確認してください。

練習時も本番も、取り組む問題の語数指定と指示に従いましょう。最新の問題は、英検協会の各級の過去問・試験内容で確認できます。

解き直しでは、答えだけでなく判断を確かめる

添削後は、直された英文を書き写すだけで終えず、次の点を確認します。

  • どの重要な情報が抜けていたか
  • なぜ、その具体例は省けるのか
  • 言い換えによって意味が変わった箇所はないか
  • 次に同じ誤りを防ぐには、何を確認するか

日を空けて、解答例を見ずに同じ英文をまとめ直す方法も使えます。ただし、内容や表現を覚えている可能性もあるため、別の英文でも重要な情報を選べるかを確かめます。

残した理由・省いた理由を説明でき、初めて読む英文でもその判断を使えるか。 ここまでを見ることで、練習した問題だけの理解になっていないかを確認できます。

よくある質問

各段落から、必ず一文ずつ抜き出せばよいですか?

各段落の重要な内容を確認することは大切ですが、一文ずつ抜き出すだけでは、説明が重複したり、必要な理由が抜けたりする場合があります。複数の文に分かれた情報をまとめる必要がないかも確認してください。

解答例と違う表現になったら間違いですか?

表現が違うだけで、間違いとは限りません。原文の重要な内容を含み、情報のつながりと意味が保たれているかを比べましょう。自分だけで判断しにくい場合は、原文と答案を一緒に先生へ見せてください。

時間内に書き終わらない場合は、何から直しますか?

原文を読む、情報を選ぶ、英文を書く、見直す、という作業のどこに時間がかかったかを確認します。

読み取りで止まるなら語彙や文の構造、情報を選べないなら段落の要点、英文にできないなら表現の組み立てを練習します。原因によって取り組む内容を変えましょう。

保護者は家で添削した方がよいですか?

家庭で英文を添削することを必須と考える必要はありません。本人が希望する場合は、「この文章は何について書かれていた?」と内容を聞く手助けもできますが、正確さの判断に迷ったら先生に任せて構いません。

分からない箇所をうまく説明できない場合も、問題文と書きかけの答案があれば相談の材料になります。

まずは一段落を、自分の言葉で説明するところから

要約で手が止まったら、いきなり英文を完成させようとせず、一段落について「友達に一文で伝えるなら何を言うか」を考えてみてください。

そこから、重要な理由や対比を残し、具体例を整理し、意味を変えずに英語でまとめます。添削後は、完成した文章だけでなく、情報を選んだ理由まで振り返りましょう。

幕張本郷で英語の勉強方法を相談したい方へ

「英文は読めるのに要約が書けない」「何を残すべきか判断できない」といった悩みは、問題文と答案を見ながら整理すると、次に取り組むことを考えやすくなります。

トラスティスクールの授業については、授業内容・指導形態のご案内もご覧ください。無料体験授業では、お子さまに合った授業かどうかを確かめていただけます。

相談だけでも歓迎です。入塾は、ご納得いただいてからお決めください。

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